オリックス・バファローズの歴史
1. 阪急ブレーブス時代（1936年〜1988年）
- 創設：1936年、「阪急軍」として創設。日本プロ野球草創期から存在する老舗球団。
- 黄金時代：1970年代に山田久志、福本豊、加藤秀司らが活躍し、リーグ3連覇（1975〜1977年）、日本一も達成。
- 1980年代末：球団経営の効率化を目指し、阪急電鉄が球団を売却。
1. 球団創設と初期（1936年〜1950年代）
- 創設：1936年、阪急電鉄を親会社として「阪急軍」として誕生（プロ野球リーグ創設と同時）。
- 初期の特徴：黎明期はあまり目立った活躍はなく、戦後も他球団に比べると低迷期が長かった。
2. 成長期（1960年代）
- 監督・西本幸雄の時代：1960年代に就任した名将・西本幸雄監督がチームを強化。
- 堅実な守備とスピード野球を徹底し、次第にパ・リーグの強豪へと成長。
3. 黄金時代（1970年代）
- パ・リーグ三連覇（1975年〜1977年）
- 主力選手：福本豊（世界の盗塁王）、山田久志（アンダースローの大投手）、加藤秀司（強打者）
- 西本幸雄監督の集大成とも言える時代。
- 日本一：1975年、1976年、1977年と3年連続でリーグ優勝し、1976年には悲願の日本シリーズ初優勝を達成。
- パ・リーグの盟主として常に優勝争いを演じる。
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4. 1980年代と衰退
- 山田久志、福本豊らの引退：主力選手の高齢化・引退により徐々に戦力低下。
- 集客難・経営課題：西宮球場の立地問題もあり、観客動員が伸び悩む。
- 1988年：オリックスに売却
- 阪急電鉄が球団経営から撤退し、オリックスグループが買収。
- 翌1989年から「オリックス・ブレーブス」として新たにスタート。
5. 阪急ブレーブスの主な功績と特徴
- パ・リーグ優勝：13回（当時リーグ最多）
- 日本一：2回（1976年、1977年）
- 名選手：
- 福本豊（世界記録1065盗塁、ミスター阪急）
- 山田久志（アンダースローの大投手、通算284勝）
- 加藤秀司（3割30本100打点の常連打者）
- 長池徳士（強打者、1969年本塁打王）
- 特徴的なスタイル：
- 足を使ったスピード野球
- 守備重視の堅実なチーム作り
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創設年 | 1936年 |
| 親会社 | 阪急電鉄 |
| 本拠地 | 西宮球場 |
| 主な黄金期 | 1975〜1977年（パ3連覇、日本一2回） |
| 代表選手 | 福本豊、山田久志、加藤秀司、長池徳士 |
2. オリックス・ブレーブス / ブルーウェーブ時代（1989年〜2004年）
- オリックス・ブレーブス（1989年）：阪急からオリックスグループへ売却され、球団名が変更される。
- オリックス・ブルーウェーブ（1991年）：神戸移転とともに現在の「青」を基調とした球団カラーに変更。
- イチロー時代（1994年〜2000年）
- イチローが史上初の7年連続首位打者、210本安打の日本記録（当時）を樹立。
- 1996年：イチローを中心に日本シリーズ優勝（阪急時代以来の日本一）。
- ポスト・イチロー：イチローのMLB移籍後、成績低迷が続く。
3. 近鉄バファローズ時代（1949年〜2004年）
- 創設：1949年、近鉄グループが「近鉄パールス」として創設。のちに「バファローズ」に改称。
- 優勝歴：1979年に悲願のパ・リーグ初優勝、1990年代には仰木彬監督のもとでリーグ制覇を達成。
- 伝説の逆転劇：「10.19」（1988年）と呼ばれるダブルヘッダーの死闘は日本プロ野球史に残る名試合。
- 2001年：ローズ、中村紀洋、礒部公一らを中心にリーグ優勝。
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4. オリックス・バファローズ誕生（2005年〜現在）
- 合併の背景：2004年の球界再編問題（経営難による球団消滅危機）により、オリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズが合併し、オリックス・バファローズが誕生。
- 初期は低迷：合併後しばらくは成績低迷、ファン離れも深刻だったが、地道な強化を続ける。
- 山本由伸(ドジャース）、吉田正尚（レッドソックス）らの台頭（2020年代）：若手投手陣と打線の躍進で再び強豪チームに。
- 3年連続パ・リーグ優勝（2021〜2023年）：オリックスとして初の黄金期に突入。
- 2022年 日本一奪還：ヤクルトとの激戦を制し、26年ぶりの日本一を達成。
オリックス・バファローズの歴史の流れ（簡略図）
阪急ブレーブス（1936〜1988）
↓ 売却
オリックス・ブレーブス（1989）
↓ 改称・移転
オリックス・ブルーウェーブ（1991〜2004）
＋
近鉄バファローズ（1949〜2004）
↓ 合併
オリックス・バファローズ（2005〜現在）
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まとめ
| 時代 | 本拠地 | 主な功績 |
|---|---|---|
| 阪急時代 | 西宮 | 3年連続日本一（1975-77） |
| オリックス・ブルーウェーブ時代 | 神戸 | 日本一（1996）、イチロー誕生 |
| 近鉄時代 | 大阪 | 10.19、リーグ優勝4回 |
| オリックス・バファローズ時代 | 大阪・神戸 | 2021〜2023年パ3連覇、2022年日本一 |
トルネード投法・野茂英雄
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